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短歌集です。 以下自選見本 --- 赤髪の少年一人笑いけり画面の中の戦地にゐても 亡くなりし人のありしを恩師より聞きし夕暮れ闇の迫りし えーごー、と聞こえるような轟音で二人の間切り裂く車体 己には無きものをもつ友はもう亡きもの 合掌 今日 半夏生 墓碑銘に刻まれし彼の名に積もる埃一筋四十九日目 新たなる生活なりと人は言ふ張本人のわれは思わじ 「どうでも」や「都合が」という隠された修飾を受け「いい人」になる 吐瀉物の山を乗り越え吐瀉物の川を流せり電車なき我 顔すらも本名さえも知らぬまま「友人」ひとり癌で死にけり めつぼうを少し優しく言う人の囁く風を感じてをれり ログインを数日しないそれだけでもう「フレンド」ではない人と人 柔らかいものから順にすくわれる人もアイスも足元もみな 結局は毎日同じ場所に着くどんなに工夫しても通学路 夜景なる光は燃える残業のプロレタリアが焚べられる度 星々の飛び降り自殺きらびやか燐光に何を祈りし人か うそぶいた嘘の妄想今は無き若き会話か今際の際か もし吾が少し違えば父だけが二人いたかも知れぬと思ふ もう生きていない人への思い出を一人偲ぶる恋ということ 火蜥蜴や亀象りしぬいぐるみとうとう荼毘の旅路へ向かう 肉という漢字の如き我が恥部を分けて押し入る凶器が雄だ 抱く側の射精が夢なら犯される側の気持ちは何か答えよ カヘインを取る雄 雄のカヘインを粘膜ごしに少し取る我 四つ脚で歩いていたら獣なら人も立たねば獣のままだ こぎつねのごんを殺してしまうほどすっかり大人になりきりました 転校のたび再起動するような自分の隅にエラーをためる 人生がゲームだったらネタバレをされた矢先にやめちまうだろう 誰にでも向けたものではないけれど少し見られたい言葉を吐いた 復讐のウロコを小指で撫でてみる昨日よりやや尖ったようで アフターもぼっちだったら嫌だから結局家でエア参加する

短歌集です。 以下自選見本 --- 赤髪の少年一人笑いけり画面の中の戦地にゐても 亡くなりし人のありしを恩師より聞きし夕暮れ闇の迫りし えーごー、と聞こえるような轟音で二人の間切り裂く車体 己には無きものをもつ友はもう亡きもの 合掌 今日 半夏生 墓碑銘に刻まれし彼の名に積もる埃一筋四十九日目 新たなる生活なりと人は言ふ張本人のわれは思わじ 「どうでも」や「都合が」という隠された修飾を受け「いい人」になる 吐瀉物の山を乗り越え吐瀉物の川を流せり電車なき我 顔すらも本名さえも知らぬまま「友人」ひとり癌で死にけり めつぼうを少し優しく言う人の囁く風を感じてをれり ログインを数日しないそれだけでもう「フレンド」ではない人と人 柔らかいものから順にすくわれる人もアイスも足元もみな 結局は毎日同じ場所に着くどんなに工夫しても通学路 夜景なる光は燃える残業のプロレタリアが焚べられる度 星々の飛び降り自殺きらびやか燐光に何を祈りし人か うそぶいた嘘の妄想今は無き若き会話か今際の際か もし吾が少し違えば父だけが二人いたかも知れぬと思ふ もう生きていない人への思い出を一人偲ぶる恋ということ 火蜥蜴や亀象りしぬいぐるみとうとう荼毘の旅路へ向かう 肉という漢字の如き我が恥部を分けて押し入る凶器が雄だ 抱く側の射精が夢なら犯される側の気持ちは何か答えよ カヘインを取る雄 雄のカヘインを粘膜ごしに少し取る我 四つ脚で歩いていたら獣なら人も立たねば獣のままだ こぎつねのごんを殺してしまうほどすっかり大人になりきりました 転校のたび再起動するような自分の隅にエラーをためる 人生がゲームだったらネタバレをされた矢先にやめちまうだろう 誰にでも向けたものではないけれど少し見られたい言葉を吐いた 復讐のウロコを小指で撫でてみる昨日よりやや尖ったようで アフターもぼっちだったら嫌だから結局家でエア参加する